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セラピューティック・リフレクソロジーとは?

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セラピューティック・リフレクソロジーとは、

南アフリカ共和国で国家資格として認められているリフレクソロジーです。

 

創始者インガ・ドーガンによって開発された、東洋医学と反射学を融合させたその独特の理論とテクニックは、その治療的効果が高く評価され、南アフリカでは補完医療や予防医学として活用されています。

創始者

創始者インガ・ドーガンと

南アフリカのリフレクソロジー国家資格化までの道のり

デンマーク出身のインガ・ドーガンは、自らの不妊をリフレクソロジーで克服したことをきっかけにリフレクソロジストとなり、1981年に家族と共に南アフリカのヨハネスブルグに移り住みました。

インガの不妊克服の物語はこちら

それまで、南アフリカではリフレクソロジ―は全く知られておらず、インガが国内初のリフレクソロジストでした。

インガのクリニックは瞬く間に評判となり、1日に15人に施術をしても予約待ちの名前が増え続けるという状態でした。

1989年のある日、Health Association Board(厚生省傘下の機関)より、「医師・歯科医師・補完療法専門家法により、リフレクソロジーでの治療行為はできない」というクレームが入りました。

もちろん“リラクセーション目的”としてリフレクソロジーを続けることもできたかもしれません。でも、インガを会長とする南アフリカリフレクソロジー協会のメンバーたちは立ち上がりました。

 

“治療目的”のセラピューティック・リフレクソロジーを合法化するために、国の法律を変えようと動き出したのです。
 

弛まず活動を続けた結果、2000年11月3日にAllied Health Professions Act(関連医療専門職法)が可決、2001年2月12日に施行されました。

 

この法改正後、セラピューティック・リフレクソロジストはMinistry of Health(厚生省)傘下のAllied Health Professions Council of South Africa(南アフリカ関連医療専門職協議会)に登録され、正式な国家資格として認められました。

南アフリカDI
日本

Dougans Internationalについて

2001年の法の改正後、インガのアカデミーは2年制のセラピューティック・リフレクソロジー ディプロマコースを開講する唯一の学校となりました。

このディプロマコースは、南アフリカの教育省において正式な「Higher Education(高等教育)」として認められており、日本で言うと大学や短大の学位と同じレベルです。

学生は、卒業までに2年間でリフレクソロジーの理論とテクニック、東洋医学、リサーチ、法律、ライフスタイルマネジメント、解剖生理学、病理学などの必修科目を履修します。

ケーススタディは「卒論」に相当し、各自「高血圧」「糖尿病」「高脂血症」「AIDS」「アルコール中毒」「ADHD」などとテーマを絞り、必要な症例を取っていきます。

2001年の法の日本では「病気の方にリフレクソロジーは禁忌」と言われることも多いですが、南アフリカでは「病気の人こそリフレクソロジーで心身を整えることが必要」という考え方の下、在学中から経験を積むことが推奨されています。

日本における

セラピューティック・リフレクソロジー

2011年3月にインガ・ドーガンが初来日。

自然療法の国際総合学院IMSI​ にて来日セミナーを行い、セラピューティック・リフレクソロジーの理論と技術が初めて紹介されました。

2014年には書籍『セラピューティック リフレクソロジー~東洋医学と反射学の融合によるアプローチ~(フレグランスジャーナル社)』が翻訳出版され、同時に日本における南アフリカDI認定セラピューティック・リフレクソロジー ディプロマコースが開講しました。

現在では、日本でディプロマコースを修了したセラピューティック・リフレクソロジストが活動をし始めています。日本では、南アフリカのように国家資格ではありませんが、クライアントに寄り添い、心身の健康をサポートできる力づよい存在として、地域で活動し続けています。

施術の流れ

セラピューティック・リフレクソロジーの施術の流れ

セラピューティック・リフレクソロジーの施術は、まず、東洋医学に基づいた独特のコンサルテーションから始まります。

顔、手、足のアセスメントや東洋医学的な問診により、「症状」ではなく「人」をじっくりと診立てていきます。

​Dougans International

施術は、足の反射区だけでなく経絡にしっかりと働きかける「ローテイティングサム」と呼ばれる独特のテクニックを用います。

このテクニックは、足にしか触れないのに、内臓や脳に至るまで、気血の滞りをしっかりと解消する独特のテクニックです。

創始者のインガ・ドーガンは、「このローテイティングサムテクニックは、オペラ歌手の迫力のある歌声のように、力強いバイブレーションで気血のブロックを破壊する」と表現しています。

施術者が力を入れている訳ではないのに、受け手はしっかりとした刺激を感じるのです。

最後は心地よいリラクセーションテクニックで終了です。

メリハリのあるこのトリートメントを「飴とムチ」と表現するクライアントもいます。

終了後は、首、肩、頭部、内臓など、足から離れた場所にも気血が巡っていることを感じられるでしょう。

施術終了後は、どの経絡や五行に乱れがあるかを解説し、その方の起こりやすい病気の予防のアドバイスや、食生活や心の在り方にいたるまで、ライフスタイルのアドバイスを行っていきます。

よくある質問

よくある質問

Q:何故足なの?

A:足には、全身を表している「反射区」が存在します。また、足には6本の経絡が走っていて、この経絡は全ての内臓からの脳まで至っています。

 

そのため、足には全身の状態が反射されるとともに、足に施した刺激は、全身の状態に働きかけると言われています。リフレクソロジーは、足に施術をすることにより、効率的に全身に働きかけることができるセラピーなのです。

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Q:足をみるとどのようなことが分かるの?

A:例えば、足の第四趾に問題がある場合、

 

通常のリフレクソロジーでは「耳の反射区」となります。

セラピューティック・リフレクソロジーでは、反射区に加えて経絡も見ていくため「胆の経絡」としても捉えます。

 

胆の経絡は、胆嚢はもちろんのこと、脳、こめかみ、顎関節、首、肩、股関節、脾臓、卵巣なども通過している経絡ですので、これらの部位への気血の滞りを確認していきます。

同じように、足の第二趾に問題がある場合、通常のリフレクソロジーでは「目の反射区」となりますが、セラピューティック・リフレクソロジーでは「胃の経絡」として捉えます。

 

胃の経絡は、胃だけでなく、顔面、喉、肺、乳腺、膵臓、肝臓、大腸、腎臓、副腎、膀胱、卵巣なども通過するため、これらの部位への気血の滞りを確認していきます。

 

反射区と経絡の両方を見ていくと、足には、体中からのメッセージが現れていると言えます。セラピューティック・リフレクソロジストは、これらの足からのメッセージを読み、解説していきます。

Q:セラピューティック・リフレクソロジーはどういう人に有効なの? 

A:南アフリカでは、生まれたての赤ちゃんからターミナルケアの方まで、どのような方でもお受けいただいています。病気をお持ちの方、病気を予防したい方、健康増進目的の方など、全ての方が対象です。

 

Q:施術の頻度は?

A:南アフリカでは、病気や症状の改善目的の場合は、最初は週に1~2回、全10回~12回程度の「コース」でお受けいただくことが推奨されています。

コース終了時のコンサルテーションにて心身の変化を感じることができた場合、後はメンテナンスのために月1~2回などの頻度でお受けいただく、というのが一般的です。

もちろん、心身の健康維持のためには、お好きな時に受けていただいて構いません。

Q:禁忌はありますか? 病気の人や妊婦も受けられますか?

A:南アフリカでは、治療として行われており、禁忌はありませんが、日本では法律上、医療行為ではありませんので、病気の診断を受けている方や妊婦は、医師に相談され、医師の許可を得た上で施術を受けることをおすすめします。その上で、セラピューティック・リフレクソロジストにご相談ください。

 

Q:痛いのが苦手なのですが、受けられますか?

A:セラピューティック・リフレクソロジーの刺激は、グイグイと圧をかけるのではなく、経絡やツボを刺激するテクニックです。そのため、滞りのある所のみ、独特の響き(「イタ気持ち良い」と表現する方もいます。)が感じられます。この響きが好きという方も多いのですが、苦手な方は、圧の加減を調節することもできますので、セラピストにお伝えください。

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